ジュブレ シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ [2012] 750ml【フィリップ・シャルロパン・パリゾ】 /赤ワイン/フランスワイン/ブルゴーニュ/ジャイエ|ワインスクエアー・アズマヅル
商品の説明
ある若い酒造り屋が、
名うての酒造りの名手に自分の造ったワインを見てもらった。
「とてもいい。だが、果梗が多過ぎる」と叱られて、
翌年、また新酒を利いてもらった。
「前よりよくなった。だが、まだ果梗が多い。」
さらに翌年も批評は辛かった。
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ついに、栄光の1990年、
「おぬし、やっと酒造りというものがわかったな」
と褒められた。
若い造り手は言うまでもなく56年生まれのフィリップ・シャルロパン、
導師はアンリ・ジャイエ。
――クライヴ・コーツの『コート・ドール』に出てくる挿話である。
フィリップの父、アンドレは孤児でアリエール・コートで育てられ、
成人してジュヴレ村に移り、何軒かのドメーヌで働いていた。自分のドメーヌを持ちたくて、稼いだ金を一生懸命ためて、
あちこちの畑を少しずつ買い取った。77年に死んだとき、フィリップに約1.8ヘクタールの畑を残したが、
そのときフィリップは22歳だった。以前から近所のドメーヌで働いて酒造りの技術を身に付けて、
父のところに戻ってきた矢先だった。
独り立ちできる力量は備えていたからドメーヌを継いだが、
畑が少な過ぎるので、もっと拡張するのが悲願だった。妻ソニアとともに、まず、マルサネ村で畑を増やし、
その稼ぎでやっと
モレ・サン・ドニ村のグラン・クリュ、クロ・サン・ドニの
一画を買うことができた。
売ってくれたのはアミオ・ベルタン家だった。
その後、シャンボール・ミュジニイ、ジュヴレと畑を買い増した。
88年になって、彼の人柄を見込んだ
ラトゥール一族のマダム・ジョスリーヌ・バロンから
ル・シャンベルタンの0.21ヘクタールの区画を任されるようになった。
そして、ジュヴレ村の中でも74号線沿いにある
シャルル・キンラードの古いセラーを買い取り、
これを改装して名実ともにジュヴレのドメーヌになった。
現在、ドメーヌの畑は全部で12ヘクタールになるが、 その中には
シャンベルタン0.21ヘクタール (マダム・バロンから委託管理) 、
シャルム・シャンベルタン0.18ヘクタール、
マジ・シャンベルタン0.12ヘクタール、
ジュヴレ・シャンベルタン3ヘクタールが含まれている。
そのほかは
モレ・サン・ドニ(1ヘクタール)、
シャンボール・ミュジニイ(0.6ヘクタール)、
ヴォーヌ・ロマネ(0.33ヘクタール)、
フィサン(0.3ヘクタール)、
マルサネ(4ヘクタール)などである。
ここでも抑制生産とベルトコンベヤーを使った厳しい選果をしている。
また、畑が数ヶ所に分かれているために、
それぞれのテロワールを生かすことに注意を払っていて、
仕込み方法は一様ではない。
しかし、醸造法自体については、ややユニークな哲学を持っている。
以前は果実味をよく出すため、仕込み中に果帽崩し(ピジャージュ)を
激しく熱心にやったが、今では収穫、破砕後発酵槽の中で果実と
果汁を長く接触させる、発酵前の長期冷温浸漬法(約1週間)を採用し、
それに替えている。
また、炭酸ガスの効能を重視して、アルコール発酵と
それに続くマセラシオン発酵を通じ、その一部を残すようにしている。
長期密封槽発酵は、温度が30度を超すことがないようにして
15~25日にも及ぶことがある
(少量のSO2も使い、場合によってはワインの凝縮度を上げるセニエを
することもある)。
樽から樽にワインを移すときは、澱引きをしないで軽くキーゼルグール式
(珪藻土:珪藻の死骸が水底に積もってできた土)のフィルターをかける。
そうした関係で、 ここのワインは酸味が強くなく、果実味が濃い 。
また、ピノ・ノワールはカベルネ・ソーヴィニヨンや
シラーのように長い樽熟成(エルヴァージュ)は
必要ないと考えているから、比較的壜詰めは早い
(大体、収穫した翌年の8月ごろ)。
ここの樽熟成庫が地上にあって温度がそう低くない
ことも関係がありそうだ。
ワイン王国 NO.20 118pより
ジュブレ シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ [2012] 750ml【フィリップ・シャルロパン・パリゾ】 /赤ワイン/フランスワイン/ブルゴーニュ/ジャイエ|ワインスクエアー・アズマヅル赤ワイン
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